フラワーデザイナーとして、CMや映画のスタイリング、店舗ディスプレイやホテルなどのアドバイザーとして幅広く活躍される花千代さん。フラワーデザインだけでなく、その生き方やライフスタイルは女性からの大きな支持を得ていらっしゃいます。
2008年にはフロールエバーギャラリーにて、(故)池田孝二先生とともにクリスタライズ×華 「きらめく和と洋の融合スタイル」という作品展も開催されました。
今回はフロールエバーの新商品「ガーデンローズ エリザベス」をご使用いただき、作品を製作していただきました。お邪魔したのは恵比寿駅から徒歩10分ほどの高台にある花千代さんのスタジオ。近くには先日移転オープンした山種美術館もあるとても静かな住宅街。定期的にレッスンも開催されているというアトリエでお話しをうかがいました。
【Q】それでははじめに、花千代さんのお花歴についてお話をうかがいたいと思います。
花千代さんはお花のお仕事を始められてどれくらいになられますか?
【A】留学していたパリから2000年に帰国してすぐお花の会社を立ち上げたので、約10年になります。
【Q】お花の世界に興味を持ったきっかけを教えて下さい。
【A】語学留学したフランスで、友人のホームパーティでプロのフラワーデコレーターによる飾りつけを見て室内装飾としてのお花のあり方と可能性に衝撃を受けまして、お花の世界に入りたい!と強く思いました。
【Q】語学留学先のフランスで、花の勉強も始められたんですね。
最近の主なお仕事について、どのようなお仕事を中心になさっているのか教えていただけますか?
【A】ホテルのフラワーディレクターとして定期的なデザインの提供とスタッフへの技術指導、 レストランや企業への生花の活け込み、イベントやパーティ会場装花やウィンドウディスプレイ、ギフト花、雑誌やCMのフラワースタイリング、フラワーセミナー、フラワースクール経営などです。
【Q】北海道の「ザ・ウィンザーホテル洞爺」のフラワーアートディレクターも務めていらっしゃいますから、北海道へも定期的に行かれたりとお忙しいですね!
アトリエを広尾に移されて、レッスンも本格的にスタートされましたよね。とっても人気のレッスンとうかがいました! スクールの特徴やコンセプトなど教えていただけますか?
【A】HANACHIYO FLOWER DESIGN STUDIOではひとクラス3〜5人までの徹底した少人数制なのできめ細やかなアドバイスが受けられ上達が早いです。
パリスタイルのシックなデザインに和モダンのエッセンスも取り入れた新しいお花が学べます。
初心者向けのベーシック、中級者向けのマスターズコースの他にプロをめざす方向けのプロフェッショナルコースでは、ホテルやレストランでの現場実習や大田市場での買い付けなどもあり、勉強になると生徒さんに評判がよいです。 もちろんプリザーブフラワーコースもありますよ!(笑)
【Q】ひとクラス3〜5人とは贅沢ですね!!
さて、現在発売中「DAZZLE」というファッション誌では、フォトグラファーの蜷川実花さんとのコラボ記事が連載中ですね。フラワーアレンジの写真としてはこれまでにない斬新な捕らえ方。まるで動物を写しているような躍動感や不思議な存在感も感じました。蜷川さんとのコラボレーションはいかがですか?
【A】いつも予想外の撮り方をなさるので、自分で作ったお花でも視線が変わると違う見え方になり刺激を受けています! 花や植物の存在そのものを問うようなアレンジをしていきたいと思います、コラボは毎回ワクワクして楽しい現場です。
【Q】花千代さんはフォトグラファーやファッション、家具のデザイナーさんなど、様々な分野の方とコラボレーションされる機会が多いと思いますが、コラボレーションの難しいところや楽しいところなど教えて下さい。
【A】難しいところはやりがい!と思って気持ちをすげ替えています(笑)。
コラボレーションというのは相手もあることなのである程度制約はされますが、自分一人では思いもつかなかった発想が生まれることが多いので刺激になります。1×1が2ではなく3にも4にもなるのがコラボレーションの醍醐味だと思います。
【Q】「難しいことはやりがい」!!! 気持ちの持っていき方って大切ですよね。ポジティブ方向に!
さて、この辺でプリザーブドフラワーのお話しに入らせていただきます。
花千代さんは普段は生花を使われる機会が比較的多いとか。そんな中プリザーブドフラワーを使われるのはどんなシーンですか?
【A】アパレル関係のショップのディスプレイなどは年間に4回ほどファッションのテーマに合わせて替えますがいつもプリザで提案させていただいています。またギフト関係ではだんだんプリザご指定の割合が増えてきているのを感じます。
【Q】プリザもだんだんギフトとして認知が高まっていますね。
あと、ショップディスプレイにプリザは最適ですよね。プリザがギフトやディスプレイでのご要望が増えるのは嬉しいことです。
さてつづいて、今回お使いいただいた新商品のお話しを伺わせていただきたいと思います。
「ガーデンローズ エリザベス」はフロールエバーローズの新シリーズです。
生花でも人気のオールドローズ系の花形で、これまでのフロールエバーローズにはない表情を見せてくれます。
実際にお使いいただいてみて、いかがでしたか?
【A】花輪が大きくてオールドローズ特有の花びらの重なりがキレイなので、1輪でも主役になる花形ですね。今回は他の花と組み合わせて使いましたが1輪だけのアレンジにも使いたいです。
【Q】今回の作品のポイントを教えて下さい。(色あわせや素材選び、フォルムなど)
【A】しっかりした存在感のあるバラなので、カーネーションやアジサイなど他のアイテムと組み合わせても埋もれてしまわないと思いカーネとアジサイの固まりを背景にして,バラが浮き上がるようなデザインにしました。
小枝で組んだ球体をベースにしているのですが、えんじ色のスプレーで着色しているので、バラや他の花とのカラーグラデーションで一体感があると思います、アジサイの濃い紫色でモダンなアクセントを加えました。
【Q】これからのプリザーブドフラワーに期待することを教えて下さい?(新花材や、新色、品質など)
【A】どんどん新花材が出てきていますが、胡蝶蘭のプリザがあればぜひ使いたいです。
個人的にはプリザはニュアンスカラーよりは、はっきりした色目が好きなので、エメラルドグリーンやショッキングピンク、ミッドナイトブルーなどで大輪のバラがほしいです。最近大型(1,5M以上のサイズ)のプリザアレンジの注文があり、デザイン上やはり大輪のバラのバリエーションがあれば・・・使いたいと思いました。
ありがとうございます。新商品開発につなげて行きたいと思います。
【Q】この辺で、ちょっとプライベートなお話しもうかがってみようと思います。
花千代さんといえば、これまで華麗な転身を遂げてこられましたが、人生の岐路において大切な判断をしなくてはいけないとき、どのようにして決断してこられたんですか?
【A】そうですね、いつもその時々でもっともやりたいこと、に迷わず挑戦してきました。
大切な判断は常に一番にやりたいことは何か?と問うたら自然に迷わず答えがでてきます。
もっともやりたいことを困難だとか、何らかの理由でやめるという選択もあるのでしょうが、後からあの時ああすればよかった・・・と後悔はしたくないので。
これからもやりたいことにチャレンジしつづけると思います。
【Q】今お花以外で、興味のある事などありましたら教えて下さい。また、お休みの日などはどのようにして過ごされていらっしゃいますか?
【A】自分の子供ではないのですが、義理の息子達がまだ小さいので(6才、9才、12才)一緒に遊ぶのは楽しいです。この年でポケモンゲームやキャッチボールの相手をすることになるとは予想外でしたが(笑)自分にとって新しい世界で面白いです!
ポケモン!確かに予想外ですね(笑)。
【Q】最後に、お仕事やプライベートでこれから取り組んでみたいと思っていらっしゃることを教えて下さい。
【A】花の写真集をぜひ出したいです! それから子供向けのフラワーレッスンもキッズ向けのプログラムなどでご縁がありましたらやってみたいです。
プライベートでは社交ダンスを習いたい!タンゴを格好よく踊れるようになるのが夢です。
花千代さんとタンゴ、似合いすぎです!今回のアレンジにもその雰囲気が出ているような・・・。
それでは、お花の写真集楽しみにお待ちしています!
本日はお忙しいところありがとうございました。
花千代さんの更なる御活躍を楽しみにしています!
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ソトコトLOHAS塾で フラワーレッスンの講座を毎月開いています。
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