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「Designer’s Collection」 白を基調としたカトレアのアレンジ

「Designer’s Collection」 白を基調としたカトレアのアレンジ

2005.07.09

アーティスト:細沼 光則氏(HANAHIRO)

Florever Galleryにて2005年7月に展示された作品。
白で統一された優雅でとても優しい印象の作品です。
贅沢に使われた大きなカトレアがポイント。

今回のお花・資材

カトレア、カラー、バラ(スタンダード、ベイビー)、ファーなど

こちらは、フロールエバーHPの旧コンテンツ「Designer's Collection」の転載記事です。

今回は「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」校長、細沼光則先生にお話をうかがいます。

2005年秋、Florever Galleryにてマリアージュとノエルをテーマとした作品展が開催されました。

その会場でもひときわ目を引いたこちらの作品についてお話をうかがいます。


インタビュー   ---------------------------------------------------------------------------------------
編集部: 今回は展示作品の中からこちらの作品を選んでいただきました。
まず目を引くのは作品の中に使われているカトレアですね。
もともとランがお好きとのことですが、このカトレアは細沼先生のリクエストによって、
Floreverで製品化したプリザーブドフラワーですね。


細沼: はい。この作品を選んだ理由は、カトレアが好きだということが1番です。
ブーケでも、アレンジでも華があり、品がよく、それでいてそそとしているところが好きなので、
以前から是非プリザーブドで欲しい花材でした。
いい機会にコロンビアに行かせて頂いたので、商品化が1番の目標でした。


編集部: 今年の夏、Floreverの生産地コロンビアに行かれて、
花農園やプリザーブドフラワーの加工工場などを見学して回られたとうかがっています。
そこでカトレアと出会われたんですね。

コロンビア訪問で特に印象に残ったことは何でしたか。


細沼: 農園での花の取り扱いですね。
オランダなどと違って人の手を遣い、馬を使い、ある意味原始的であり非効率的ではあるのだけど、
丁寧で心を込めて作業しているように感じましたね。


編集部: カトレアの話に戻りますが、今回実際にアレンジでカトレア使っていただいていかがでしたか?

細沼: カトレア自体が主役の花なので、周りに使う花は引き立て役になるようにしています。
また、生花と違い壊れやすいので、チキンフラットなどの優しい花で全体を軽くしてみました。


編集部: 確かにカトレアは一輪一輪の存在感が大きくて主役という風格ですね。
アレンジに使うときにはどのようなことに気をつけたら良いでしょうか?


細沼: カトレア、蘭類は裏表があるので、アレンジするときには、難しい花材です。
シンプルに組み合わせるのがいいでしょう。


編集部: この作品は、カトレアを初めとしてミニカラー、ローズ、フェザーとすべて白で統一されていて、とても優雅で優しい印象を受けました。
見ているだけですごく幸せな気持ちにしてもらえる、そんな作品ですね。
細沼先生の作品からはキュートな印象をうけることが多いですが、
普段作品を作るときに気をつけていることなどはありますか?


細沼: シンプルに花の素材(その花の持っている顔)をそのまま活かすこと。
(料理で言うとフランス料理でなく、刺身であり、てんぷら)
また、プリザーブドフラワー では器との組み合わせには気をつけています。


編集部: 細沼先生の手によって、お花自身の美しさが引き出されるんですね。

本日は貴重なお話しをありがとうございました。

細沼 光則氏(HANAHIRO)

細沼 光則氏(HANAHIRO)

Hanahiro プリザーブドフラワー・アカデミー校長 http://www.hanahiro.jp/

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