ガーデニアをメインにデザインされたリングピロー・ブーケ・リースは、ウェディングパーティーのワンシーンのよう。
「Designer’s Collection」 ガーデニアをメインに使ったウェディングスタイルのアレンジ
2006.01.14
アーティスト:桑島 佳英氏(Dear…)
今回のお花・資材
こちらは、フロールエバーHPの旧コンテンツ「Designer's Collection」の転載記事です。
編集部: 昨年末に発売になったガーデニアですが、今回お使いいただいていかがでしたか?
桑島:以前展示会でガーデニアを拝見して、なんて素敵!と魅了されました。
フレッシュクリームのように真っ白で、なめらかな花びらはインテリアとしても、そしてウェディングにもぴったりだと思います。
しっかりとしていて、扱いやすいこのガーデニアという素材をうまく表現できたら・・・と思っていました。
編集部:バラには巻きの美しさ、ガーデニアはぽってりとしてなめらかな花びらの質感の美しさがありますね。
桑島先生の作品を拝見して、おっしゃるとおりインテリアにもよくなじむだろうなとあらためて感じました。
この作品ではリングピロー、ブーケ、リースと全てガーデニアをメインに、
そして白を基調にデザインされていてその統一感もすてきですね。
これからの季節、ウェディングは自分でアレンジを...と考えている皆さんもいると思いますので、
宜しければ今回の作品の作り方とポイントを教えていただけますか?
桑島:まず「リングピロー」は、アレンジフォーム(スタイルフォームとも言う)にリングの溝を掘って、
そこにボンドを少し入れて、布をかぶせて周りに花をあしらいます。
「ブーケ」は、全ての花材をワイヤリング・テーピングして束ね、茎はアイビーの茎で巻いてナチュラルに仕上げます。
「リース」は、全体を白のアジサイや小花でカバーし、ガーデニアとリボンでアクセントをつけています。
あと、リングピローのベースには新商品のローズリーフを巻いています。
ブーケにも使っていますが、ローズリーフもしっかりとしてみずみずしくて綺麗で、
そして自然の形のままに5枚の葉がついているので扱いやすいです。
カスミソウは花が大きめなのでアレンジの隙間を埋めるのにも最適ですね。
編集部:グリーンのローズリーフのあしらいでナチュラルな雰囲気とさわやかさが添えられているんですね。
先生に教えていただいたポイントをおさえて、ぜひ皆さんにも挑戦していただきたいですね。
さて、先生の作品は雑誌等でも拝見する機会が多いのですが、いつも一つの作品というより
一つの空間をデザインされているようなそんな印象を持っていました。
今回もある晴れた日の午後、これからウェディングパーティーが始まる・・・
そんな一瞬を感じさせてくれる気がしました。
桑島:スタイリスト(アシスタント程度ですが)や、ウィンドウディスプレイ、ショップ、
イベント企画などの仕事の経験から花のアレンジそのものだけではなく、
空間との関係をいつも無意識に感じているようで、今回もガーデニアという素材を表現するのに、
リングピロー、ブーケ、リースなどで、空間を作りたいと思いました。
ピュアなホワイトとみずみずしいグリーンがとても幸せな気持ちを表現してくれたと思います。
編集部:撮影も先生ご自身でなさったんですか?
桑島:ええ、撮影も大好きですよ。自然光で、その一瞬でしか撮れない感覚がいいですね。
編集部:さて最後になってしまいましたが、桑島先生はフラワーアレンジメントスクール「Dear...」で
レッスンを開講していらっしゃいます。スクールでのレッスンについて少し教えていただけますか?
桑島:まず最初はそれぞれの花材に適したワイヤリング、テーピングなどの基礎をしっかりと練習していただいています。
例えばアジサイだけでも数種類のワイヤリングをマスターします。
そして、アレンジの構造についての講義では立体を制作するための基本、応用と進み、
最終的に自分でデザインできるようになるためのレッスンをしています。
編集部:アジサイのワイヤリングだけでも数種類もあるんですね・・・。
やはり基本があってこそ応用、自分のデザインへとつながっていくわけですね。
本日は本当にありがとうございました。大変勉強になりました。
これから春夏にかけてたくさんのイベントにも参加されるということですので楽しみにしています。
桑島:こちらこそありがとうございました。
桑島 佳英氏(Dear…)