プリザーブドフラワーのフロールエバー（florever）

こちらは、フロールエバーHPの旧コンテンツ「Designer’s Collection」の転載記事です。

編集部：本日は、CherseaFlowersの石川妙子先生に、お話を伺います。先生よろしくお願いします。

石川：こちらこそよろしくおねがいいたします。

編集部：今回の作品ですが、ふた付のボックスでのアレンジメントですね。お花を箱の中にアレンジするという発想は非常にめずらしいと思うのですが、こういうアレンジメントは、よく制作されるのですか？また、どのようにベースにお花をとりつけていらっしゃるのですか？

石川：私はこの作品のようにお花をふんだんに使ってぎゅっと詰めたタイプのアレンジが生花でもとても好きです。またプリザーブドフラワーは単色に染まっていますので、お花の顎をなるベく隠すようにしています。そうすると今回のアレンジのようなものはとても向いていると思います。
お花ですが、サハラというドライフラワー用のオアシスよりもすこし硬いスポンジに挿しています。お花は花首だけですのでワイヤーを通しています。このワイアリングの作業がプリザーブドフラワーならではの工程です。

編集部：まさに、プリザーブドフラワーならではのアレンジメントですね。水も必要ないため、ギフトにもぴったりですし。ところで、こういったアレンジメントを制作する場合、私どものような素人が花材を配置しようとすると、どこにどのように置いていいのか分からないといった問題がでてくるのですが、花材の色や大きさのバランスなど、どういったことに注意して、配置してゆけばよろしいのでしょうか？

石川：今回のアレンジはレザーボックスアレンジですので、レザーの持つ少しハードでシャープなイメージを意識したお花の入れ方をしています。また形もボックス型ですので、お花の高さや向きはそろえています。ただしなんと言ってもバラがメインフラワーですので、少し他の花材『カーネーションアジサイ』よりは高く入れています。また一番外の花びらに亀裂が入らないようにあまり詰めすぎない事もポイントです。お花の配置ですが、ふんわりとグルーピングしています。グルーピングとは1種類のお花を線ではなく三角形や丸など線ではないひとかたまりにいけることです。ただあまり難しく考えるとアレンジができませんので、自分できれいと思うところに挿して頂いていいと思います。基本的にはお花は何処から見てもきれいなものですから。

編集部：制作される時に、正面はこちら側というような「視点」も重要になってくるのでしょうか？

石川：アレンジにもよりますが、今回のアレンジは正面もありませんし、四方見のアレンジです。ただ飾り方はふたを上に少しずらして飾っても良いし、逆にフタの上に斜めに飾っても良いしフタは使わずに本体だけを縦におこして飾ってもいいと思います。高さのある所ではプリザーブドフラワーはきれいに見えませんのでそのようなときには縦に起こしてお花を縦向きにしてもいいと思います。

編集部：今回のベースなのですが、オリジナルのレザーベースということですが、とても素敵ですね。これは、私どものような一般の者でも購入できるのでしょうか？
石川：私がデザインしております､このようなオリジナルの花器ですが、六本木のアトリエ近くになりますショップにて販売いたしております。ぜひ皆様いらして下さい。（※ショップのご案内は末尾にて）

編集部：石川先生は、4月に「プリザーブドフラワーブーケ」（ピエブックス）を出版なさり、その後テレビ出演やチェルシーフラワーズの韓国校オープン、浜名湖花博でのFloreverブースデザイン監修など、多忙な日々を送られていますが、今後の活動予定などありましたら教えてください。
石川：れからのイベントは7月に100名ほどのデモンストレーションとレッスンを静岡のホテルで予定いたしております。人数に限りがありますが興味のあるかた、お近くの方はお問い合わせください。また10月には私の母校玉川学園幼稚部にてレッスンを予定いたしております。お花のプロから幼稚園に通われるお子様をお持ちの方まで幅広くこの素晴らしいお花に興味を持っていただけて本当に嬉しく思っています。

編集部：本日はありがとうございました。

石川：こちらこそありがとうございました。