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「Designer’s Collection」 花びらのブーケとおそろいのチョーカー

「Designer’s Collection」 花びらのブーケとおそろいのチョーカー

2006.02.14

アーティスト:浅井 薫子氏( ビリディフローラ)

今回は、各種フラワー雑誌・イベントなどで広く活躍中の浅井薫子先生です。
大胆でありながら気品のあるデザインは浅井先生のスタイル。今年2月に開催された、フロールエバーギャラリーでの作品展でもたくさんの方にご来場いただきました。
今回ご紹介いただく作品は、ローズの花びらを全て外し、それをもう一度組みなおして作られたお花のブーケ。
一輪一輪の細やかさもさることながら、そのお花を中心に添えた、大きなリボンの形をしたスタイルが個性的なブーケです。
おそろいのチョーカーで首元にもアクセントを。

今回のお花・資材

・プレミアムローズ(チェリーブロッサム、ベイビーピンク) ・カーネーション(アイボリー) ・カスミソウなど

こちらは、フロールエバーHPの旧コンテンツ「Designer's Collection」の転載記事です。



編集部: まずはかわいらしいこのお花について教えていただきたいと思います。
この丸みのある花びらの形は、もしかしてローズのガクに近い部分ですか?やわらかく包み込むようなかたちがとても愛らしいですね。

浅井:ありがとうございます。コロンとしたかわいらしい丸みをだすために、ローズの花びらを上下反対に組みなおしています。

編集部:なるほど。そうすることでこんなに花びらの表情が変わるんですね。
あと、今回のブーケはなんと言ってもそのフォルムが特徴的ですね。大きなリボンの素材感もファブリック的ですごく存在感がありますね。
どのようなスタイルにコーディネートするのがお勧めですか?ブーケの持ち方も教えてください。

浅井:チョーカーを美しくみせるために胸元が少し広く開いたドレスで、素材はシルクかベルベット、フォルムはオードリー・ヘップバーンのイメージの Aラインのドレスか、胸のすぐ下で切り替えのエンパイアラインのロングドレスなら言うことなしですね。
持ち方は片手でも両手でも OKです。写真でお見せできないのが残念ですが、横からみても可愛いんですよ!

編集部:シンプルでシック、ちょっとセクシーな大人な雰囲気のドレスにかわいらしさを添える感じですね。
横から見てもかわいいということで、アレンジメントをされる方は、きっとお花とリボンをまとめている部分、もち手の辺りの処理なども気になるかと思うのですか、どのようにしてまとめていらっしゃるんですか?

浅井:リボン部分の左右と中心の花の部分の3つのパーツをひとまとめにした後、持ち手にボリュームをつけるために綿を巻き、その上からリボン部分と同じ布で下から巻き上げています。
適度なボリュームで、見た目にもバランスがとれますし、持ち心地もよくなるんですよ。

編集部:3つのパーツからできていたんですね。持ち手もリボンの部分と同じ素材でまとめられていて、ブーケを手元からはずして写真のように置いても、それ自身が一つのオブジェとして空間を彩ってくれそうですね。
さて、つづいて作品の"色"について教えていただきたいんですが、今回の作品ではベイビーピンクとチェリーブロッサムの2色の花びら、オレンジ色とゴールドのカスミソウ、パープルの生地を組み合わせてお使いですが、色あわせについて気をつけていることや、こだわっていらっしゃることなど教えていただけますか?

浅井:作品全体の中で各色の占める割合には常に気をつけていますね。あと、隣り合う色と色の相性にも気をつけています。その色を足すことで見違えるように素敵になったり、その逆だったり...

編集部:色にも相性があるんですね。もっともっとたくさんの色合わせを楽しんでいただけるように、フロールエバーでも色のバリエーションを増やしていかないといけないですね...。
さてさて、作品について色々お話をうかがってきましたが、こちらをご覧になった皆さんの中でも、ぜひチャレンジしてみたいという方も多いはず。気をつけることやポイントなど教えていただけますか?

浅井:ガクから花びらをはずすときに破ってしまわないように注意してください。次に花びらを一枚一枚足していくときは、小さめのものから徐々に大きめのものを使ってください。
最後に余った花びらで、お花の底部まできれいに処理します。ブーケやアクセサリーは様々な角度から見ても美しくみえるようにしましょう。

編集部:作品の話題から少しはなれますが、最近お気に入りの花材・注目の花材などがありましたら教えてください。

浅井:最近のお気に入りはガーデニアです。ローズとは違う華やかさがあるので。注目しているのはコルチョン・デ・ポプレです。
流れをつけたり、丸めて使ったり、様々な可能性のある面白いグリーンだとおもいます。

編集部:ガーデニアはぽってりとした花びらの質感が人気ですね。コルチョン・デ・ポブレはフロールエバーのこの夏の新商品です。さっそく使っていただいてありがとうございます!
さて、話は変りますが、浅井先生は色々なところでスクールをお持ちですが、レッスンについて簡単にご紹介いただけますか?

浅井:プリザーブドのレッスンでは初心者向けのものから資格取得後のプロ用のものまで多数あります。中でも人気なのは、私が理事を務めています「プリザービングフラワーズ協会」の資格認定コースです。
また、生花の知識があるのと無いのとではアレンジの幅が全然違ってきますので、生花のレッスンと両方を受けている生徒さんが多いですね。

編集部:最後の質問になりますが、浅井先生にとってフラワーアレンジメントとは?(もしくは、プリザーブドフラワーとは)
浅井:一言でいうなら、自分自身を映す鏡でしょうか。作品には、作者のその時の気分や性格・ライフスタイルなどが如実にあらわれます。結構怖い存在なんですよ!

編集部:自分自身を映す鏡。だからこそ見た人はその作品に魅かれるんでしょうね。

本日はどうもありがとうございました。これからもすてきな作品を楽しみにしています!

浅井 薫子氏( ビリディフローラ)

浅井 薫子氏( ビリディフローラ)

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